
母の入院から帰った4日後、母の状態を知りたくて病院に電話しました。
担当医師は緊急対応中でお話はできなかったのですが
看護士さんとお話しできました。
「鼻から口を覆うマスクに変更しました。より多く酸素を取り入れるためです。
呼吸回数は100くらいになっています。
熱はありませんし血圧は高くはありません。
元気がなくてしゃべらなくなりました。
悪くなっているわけではありませんが上向きでもない。低空飛行です」
リハビリのことや口から食べれているのか聞けばよかったな。
ちょっと気になりましたが、仕事に出る時間だったので出かけました。
翌日の夕方、担当医師より電話をいただきました。
仕事中でしたが、事務作業で事務所にいたので電話に出ることができました。
病院の電話番号だったので出るのが怖くてドキドキしましたが病状の説明です。
昨日電話した時に出れなかったのでかけてくれたようでした。
ありがたい。。
「先週より今週のほうが悪くなっています。
呼吸が早く声をださなくなりました。
酸素の量を1リットルから2リットルに増やしました。
先週はゼリーを食べれましたが今週は薬も口からは飲めません。
熱はありません。
採血して脱水症状は脱したと確認できました。
心臓に空気が入り込んでいます。
ステロイドの副作用と思われますので明日から20mlにしてみます。
身体を動かす元気もなくなってきています。
延命処置は本人が望まれていませんので症状緩和の方向で進めたいと思います。
数日か数週間とお考え下さい」
静かにはっきりとした口調でわかりやすく説明していただきました。
その1時間後、病院から電話が入っていることに気づきました。
勤務中は携帯をもっていないので出れませんでした。
私が電話に出れないときは兄にかかるようになっているので兄に電話しました。
「危篤状態になっている。亡くなる人の息づかいになっている」とのこと。
兄は「明日の朝、向かうよ。死に目には会えないかもしれないけど仕方ない。
○○(私)も慌てないで来て。いろいろと考えないでおきなさい!」
病院からの電話は兄が対応することになりました。
時計を見ると18時過ぎ、主人は帰宅途中だったので電話すると
車で向かえるように用意をしておくことになりました。
気持ちがかなり動転してしたので、とりあえずお風呂に入って食事を用意して
帰省の準備をしていると兄から電話が入りました。
19時21分、母が息をひきとりました。
95歳でした。

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