
病院へ
海のそばの病院には朝の9時ごろに到着しました。
すがすがしい晴れた日で桜はみごとに満開で とてもきれいでした。
病室からでも見れたらよかったのにね。
桜を見るたびに母を思い出すのでしょう・・私の大好きないい季節です。
あらかじめ兄が連絡してくれていたので
葬儀社に私が到着したことを連絡して 母のお迎えを依頼しました。
兄と姉にLINEを返して 勤務先にも電話を入れました。
病棟に行って 婦長さんから病室の荷物を預かり 担当医師から
母の状態、急な異変であったこと、死亡確認の経緯など説明を受けました。
はっきりとした口調で誠意を感じる対応で泣けました。
この担当医師に看取ってもらえてよかった。
霊安室に担当看護士が案内してくれて母と対面できました。
看護士さんたちが清拭きしてくれてきれいに整っていて
母は不思議としわもなくすっきりとした顔だちをしていました。
「おつかれさま、お母さん。頑張ったね」
15分くらいして葬儀社の車が到着し婦長と担当医師が一緒に母を見送ってくれました。
私たちは病院の支払いを済ませて死亡診断書をもらってから
慣れた道を小1時間かかって自宅近くの葬儀社に着きました。
葬儀社で
葬儀社では電話で話した担当者が迎えてくれて
打ち合わせは兄が到着してからとしてもらって母の部屋に案内してくれました。
ふとんに横わたっている母は眠っているように見えました。
”スッキリした顔してるよね”
死亡届を記入すると火葬の手続きを担当者が市役所に行ってくれます。
ここは実費らしく2000円手渡しました。
従来からおつきあいしているお寺さんに電話し葬儀をお願いしました。
兄とお寺さんが到着して枕経をあげてもらった後、葬儀の日程を決めます。
すでに時間が午後になっていたので、お通夜は明日、お葬式は明後日が最短でした。
市の火葬場は友引はお休みなので、友引の翌日の火葬場は混むそうです。
場所によっていろいろあるようですね。
宗派によっては友引は関係しないのでお休みにしなくてもいいのに・・と担当者。
うちの宗派も関係ないそうです。
それから、関係者に日程を連絡しました。
家族葬と決めていたので連絡先は多くはないのですが・・。
お寺さんを見送って 葬儀社と打ち合わせ。
母はこの葬儀社に積み立てをしていて基準の葬儀内容は決まっていましたが
省略、変更(グレードアップ、オプション)も選択できたし
含まれていない部分もあって 順番に説明を受けながら決めていきました。
湯灌、写真、お花、お供え物、骨壺、着物、食事内容(通夜料理、おとき、精進落し)、棺掛け*・・・もろもろ。
他には聞けないお寺さんへのお礼の金額やこのあたりの風習も聞きました。
担当者は丁寧にサクサクと答えていただいきながら
ほとんど兄が決めてくれたので私はうなずくだけでしたが、2時間くらいはかかりました。
湯灌、納棺の儀
夕方くらいに湯灌、納棺の儀です。
母をきれいにしてもらってお棺に入れる儀式です。
薄化粧でシミも隠してもらって口も閉じるようにお願いしましたが
母はあごが外れていたので少しだけ空いた状態になりました。
酸素吸入をしていたのと元々外れやすい性質だったのでそうなったのだと。
金の結婚指輪も外してもらって 私の指にはめました。
何故か左の小指にぴったりだったのでしばらくこのままにしていようと思います。
兄にも主人にも しっくりはまっているって褒めてもらいました。
母をお棺に収めてお花を顔の周りに飾りました。
グレードアップした着物は輝いていて昔の花嫁衣裳のようにも見えます。
久しぶりにお父さんと会うのでいい選択だったなと思います。
お棺は封をされてドライアイスがはいっています。
顔の部分はガラス張りでお顔をみれるようになっています。
姉や子供たちが到着して この日は布団を持ち込んで
兄が同じ部屋に寝ることになりました・・会館には承諾済です。
4人ベットが別室にあるので そこも利用できました。
*「棺掛け」と呼ばれる装飾布があります。
お棺を閉じた後に、釘打ちの代わりに帯で封をする際に使います。
その裏は母へ伝えたいことなどを書けるように白布になっています。

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