定年夫婦のトリセツ~黒川伊保子

定年夫婦のトリセツ」は2019年に出版された本です。
脳科学者の黒川伊保子さんの書いたトリセツシリーズです。
私は脳科学の観点から解説されたトリセツに妙に納得するところがあり何冊か読んでいます。
彼女の書いたものは わかりやすく くすっと笑えて面白いのです。
ユーモアたっぷりで愛情をもって丁寧に書かれています。
あるある!って何度もうなずいて その解説に納得させられて気持ちいい。
どうして・・??ってイライラしていたことがスキっとします。

今回の本は長年暮らした夫婦の転機にもなる定年を見据えてのお話しです。
夫が定年になって毎日会社に出かけることがなくなり ずっと家にいることになると
いままでとは大きく生活環境が変わってきます

男性と女性は脳のつくりが違います。
狩りをしていた時代から男性脳は半径3メートルより外側の世界に注意をはらい
ごく近いところに目がいかなかったりします。
それに比べて、留守宅をまもっていた女性はその逆で半径3メートルの内側に目を光らせ
コミニケション豊かに家庭の家事などをマルチタスクでこなしていきます。

お互いのできないことを補いながら暮らしている組合せのはずなのですが、
ずっと一緒にいると価値観が違うのでトラブルが起こってくることになります。
それは脳科学的には当たり前の事なのです。
お互いを理解することでこれからの長い年月うまく暮らしていけるように
それぞれの脳の解説と対策が書いてあります。

大事なことは共感しねぎらうことです。
これはどちらの脳も嫌な気がしない・・むしろ求めている気がします。
考え方が違ったって できないことをやってもらえたら褒めれるしありがたいって思うはず。
それを心の中に閉じ込めないで会話しましょう。
そのときは笑顔も大事な要素です。

この本では「夫の禁則」五箇条「妻の禁則」五箇条も書かれています。
具体例があるのでとてもわかりやすいと思います。
夫や妻の地雷を踏まないように試してみるのはいかがでしょうか。

それにしても、海外の男性がレディファーストを当たり前に行っているのは理にかなっています。
日本人男性も当たり前にできる日がくれば、かなり夫婦間の溝は解消されるでしょうね。

すべての人に当てはまることはないでしょうが私にはしっくりとはまりました。
お互いのパートナーの気持ちが多少は理解できると思いますし人にも優しくなれそう
お勧めします。

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