母からの電話はたいてい同じ内容の話ですが昨日は違っていました。
「お母さん、馬鹿になってきた。
兄ちゃんが家にいたのに何で自分はここに泊まったんじゃろう?
ここにおらんでもよかったのに・・。
〇〇(私)が帰った時も窓越しに話さんと家に帰ればよかった。
旦那さんも来てたのに失礼なことをした」
私がお盆に帰った時に窓越しに話したのは
コロナが施設ででていて面会は禁止されていたからでした。
そう説明してもわかってるのかわかっていないのか。
「旦那さんにあやまっておいてね」って。
”情けない””馬鹿になった”って言葉を繰り返す。
病気のせいだよっていっても聞こえていないみたい。
もともと、後からくよくよ考える人だったなぁ。
ときどき記憶がよみがえって なんで?なんで?って思うのだろう。
あれだけ毎日、兄と喧嘩して私に助けを求めてきたのに
そんなこともすっかり忘れていて
「なんで兄ちゃんと喧嘩してたんかね?」「ほんとに?」って。
嫌な思い出を忘れているのは幸せなことだよね~。
ひとしきりしゃべった後には孫の出産のことを言っていた。
「まだ産まれてないからね」って言うと
「そうじゃったかな」って。
心配はしてくれているみたいだけど産まれるまでまだ期間があるよ。
それまで、ずっと話すんだろうなぁ。
前よりも家に帰りたいことはひつこく言わなくなってきた。
そこにいてくれて安全に楽しく暮らしてくれるのが一番安心なんだけど・・。
わかってるのかわかっていないのか??
電話を切ると忘れてしまうんだろうね。
それでも、日々は過ぎていく。
母の時間は流れているんだろうか?止まっているんだろうか?
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