題名にひかれて読んでみました。
黒川伊保子さんは脳科学者、その専門的な立場から書いた本です。
以前に「話を聞かない男、地図が読めない女/アラン・ピース」という本を読みました。
その本も男性脳と女性脳の特性から書いた本でした。
当時話題になった本で斬新で興味を持って読みました。
和訳のその本より「夫のトリセツ」はより具体例をだしてわかりやすく書いてあって
共感する部分もかなり多くて感心、納得しながら最後まで読めました。
そもそも女性脳は、生殖能力と子育ての能力に長けるようにできていて
常によりよい遺伝子を求めているので一人の異性に人生をささげる気はありません。
妊娠、授乳、子育て期は守ってもらわないといけないので一定の期間 男性をロックオンしますが
それが一段落すると脳はもっと免疫力の高い男性を探そうとする脳の特色があります。
こうなると目の前の男が癪にさわるようになり欠点がやたら目立つようなり
子供には優しいが夫には厳しいという母性本能が働いたり
夫に必要以上に腹が立つのはしょうがないこと。女性脳のしわざなのです。
男性脳と女性脳はチューニングが違います。
とっさの時に結果を急ぐのが男性脳でプロセスを重視するのが女性脳。
男性脳は獲物をとらないと生存していけないので遠くを見て判断しゴールへ急ぐので
目の前の人の体調や変化に鈍感でいきなり相手の欠点を突いてきます。
女性脳は子育てのために近くをみて体調の変化を見逃さず とっさに共感し
気持ちを語り合う感情で記憶を探り経緯を再体験するという特徴を持っています。
男性は守ってあげたいから問題解決を急いで「大丈夫?」という前に
「君もここが悪い。直しなさい」と言ってしまうんです。
女性は信頼している相手だからこそ共感してほしいのにこれは裏切りに見えてきます。
そのチューニングのずれている脳をうまく合わせるには
男性脳とはそういうもんだ、女性脳とはそういうもんだと理解すること。
決してどちらかが悪いのではなく脳の性質のせいだと理解することです。
具体的にはこうしたらいいよ・・っていうアドバイスもいろいろ書いてあります。
子供も女性も同じで否定する前に共感するというのが大事です。
また、男性にはより具体的に指示することが必要で空気を読むのは無理だと。
最後にこんな男を育てたのは女性の責任もあるんです。
夫にも息子の時代があったわけで女性とはこういうもんだと言って育てれば
女性をイラっとさせる男性にはならなかったってことです。
・・たしかに・・(笑)
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