黒田伊保子『母のトリセツ』

黒田伊保子さんは脳科学者です。
脳の性質から書いてある本で「夫のトリセツ」に続いて読んでみました。
心に残った言葉は以下です。

母親の意見をかわすには

「お母さんの言うとおりね。参考にするわ。ありがとう」って気持ちだけを受け取る。
「参考になります。検討させてね」「勉強になるわ。ありがとう」「心配かけてごめんね」
母親は気持ちさえ受け止めれば結果にこだわらない
母の脳はわが子を手にしたという事だけで、もうかなり充足しているので
子供が自分の思いどおりにならなくても充足感は消えない

無関心になってみる

脳にとって好きの反対は嫌いではなく、無関心である。
母親が嫌い、うとましいと思う人は母親の支配下からでられていない(親の機嫌に左右されている状態)ので一度、無関心になってみる
彼女の小言に心を動かされないと決めるところから始めてみる。

ネガティブ・オーラをかわすには

ネガティブ・オーラを吹き飛ばすのは積極的なポシティブ・オーラだけ。
愚痴話を聞かされがちな人は「大変ね」の言葉の後に、自分のポシティブな行動を話して会話を終わらせる。
「どうしてる?」とか「元気?」のような漠然とした質問より
「ご飯食べた?」「庭のボタンが咲いた?」って愚痴話を話させない導入が効果的です。
最高レベルの共感・・愚痴話には、時には本人より憤慨してみる本人の味方をするのもいい。
「そればひどいね。よく頑張ったね」「うわぁ、痛そう」「それ腹立つね~、わかる~」

反対意見を言う時は

反対意見を言う時は、その前に「いいね」「わかる」で気持ちを受け止めてからにする。
母さんの気持ちはわかるよ。でもね・・」から始めよう。

突き放しつつ喜ばすには

やってあげたい母親を思いとどまらせるにはひとつだけ頼みごとをする。
「明日の朝、モーニングコールしてくれる?」「ポカリスエットだけ買ってきてほしい」「お母さんの味噌汁がのみたい」とか

弱みをみせる

立派な大人になって心配をかけないのが親孝行ではなく
弱みを見せて独り立ちしたのにちょっと甘えてくれることが親孝行なのである。
「母のこの味が食べたい」とかちょっとした用事を頼むのもいい。

笑顔は最終兵器

子供の笑顔は母をメロメロにさせる。
目の前の人の表情を無意識のうちに自分に写しとってしまう脳細胞がある。
満面の笑顔をむけられると笑顔になってしまうし
うんざりした顔をしていると目の前のうんざりとした顔を写しとってしまう。

生きていたら厄介だけど逝ってしまうと ただただ心残り。
それが母親という生き物である。
この本には具体例が書いてあるのでとてもわかりやすいです。
脳科学と言っても堅い専門用語満載ではなく わかりやすく書いてあります。
実は、「息子のトリセツ」と「妻のトリセツ」も買ってしまいました。
この系統・・好きかも? ともかく、はまってます(笑)

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