映画『母性』

日曜日は母の日でした。
街にはカーネーションの鉢植えなど沢山見ました。

少し前に見た映画『母性』を思い出しました。
戸田恵梨香(ルミ子)と永野芽郁(さやか)が母子を演じていて
戸田恵梨香の母の役が大地真央であまりにも美しく完璧な母でした(笑)
「阪急電車」や「告白」を書いた湊かなえが原作だったので
少し毒があり泥臭くなく美しく悲しいのだろうと興味がわいていました。

母性はもともとあるわけではなく あとからつくられるものというくだりがありました。
だから、母性を持たない人がいるのも当然なことだと語られているようです。
ルミ子はだれよりも母に愛されたい人でした。
さやかも母に愛されたいと幼いころから思っていました。
どうやったら 褒められるのか愛されるのか常にそれが一番だったように思います。

子どもはだれでも親に愛されたいと思うものだと思います。
生まれてすぐの赤ちゃんは見えないから徐々に見えてくるとすると
育ててくれている人が最初に見えてくるわけで 
生きていくにはその人に育ててもらうしかない本能があるからかなと思います。

大人になってから親がうっとおしく思う人がいるとしても
子供の頃はそうではなかったんじゃないでしょうか。

ルミ子は母に無償の愛をもらっていましたが、さやかは一方通行でした。
ルミ子は母性を持たなかった
悲しい事件があったからかもしれませんが それは助長しただけでもともとの個性だったように思えます。

私は母性があると思うので こういった悲しいことにはならないでしょうが
上手く伝えられているのかは正直わかりません
一方通行の愛は、やはりつらいでしょうね。
家族は一番小さい身近な社会なので、それが上手くいかないと大きい社会もうまくいかない気持ちになりそうです。

心に少し刺さる映画でしたが悲しいだけでは終わらなかったのでよかった。
映像が美しく、女優さんたちも凛としててすばらしいので満足感がありました。

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