母からの電話

母から着信がはいっていると、今までは携帯をさわっていて
間違って私にコールをしてしまったというのがほとんどでした。

昨日は何度も着信があったようで返電してみました。
「電話したかな?」
「今まで仕事かね?」
「そうよ。さっき帰ったところだけど」
何だか申し訳なさそうに「そうじゃったんか。こんなに遅いんじゃね」
「買い物をして帰るときもあるから そういう日もあるよ」
「最近はお母さんもボケてしもて どうもならん」
「兄ちゃんがいるんだから わからなければ聞いたらいいよ。
 兄ちゃんのいうことが一番間違いないよ」っていうと
「そうじゃね」って。
身体の調子を聞いたり、デイサービスの話、ご飯の話をして切りました。
特に用事はないみたいだったけど不安になったのかな?

兄に聞くと、また”郵便局に通帳を預けている”が始まったらしいのです。
「とりにいく」とか「記帳に行く」とか。
「郵便局は通帳を預からないよ」と言っても聞かないし
郵便局までひとりで歩いていけないのに「ひとりで行ってくる」とか言う。
紙に書いて貼っておいても信じないから困っているって。
毎日、何度なんども言うらしい。
覚えられない病気なんだからしょうがないけど兄もまいってる様子でした。

今日も夜10時すぎに電話してきました。
「兄ちゃんが休んだから電話した」って。
「兄ちゃんがイライラしててどうもならん。迷惑かけたくないから世話になりたくない!」
「お母さんは一人暮らしはもうできないよ。お医者さんからもそういわれてるよね。
だから兄ちゃんがお母さんが心配で来てくれてるんだよね。
もう90歳も超えてるんだから面倒みられる順番なんだよ」
「お母さんが入院したら兄ちゃんは帰るんじゃろ?それなら入院してもいいよ
「そりゃあ、入院したら兄ちゃんがそこで暮らさなくてもいいから帰るだろうね」
聞いているような聞いていないような会話だったけど・・・
兄に怒られて気分が落ち込んだのかもしれないな。
そんな日もあるよ・・・それは明日には母は忘れちゃうんだからなあ。
私に電話したことも忘れちゃうんだろうな。
いつもどおりデイサービスのお友達の話で母の気分をあげて
「いつでも電話してきたらいいよ。電話に出れるときは出るからね」と言って切った。

予約している施設から「入居されませんか?」という電話を待っています。
それが一番平和で、母が笑顔でいれる状態が長く続くんじゃないかと思うから・・。

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